弁護士の選びかた
古山綜合法律事務所の弁護士古山隼也です。
風邪,流行ってますね。気温が一気に下がったように感じます。気温の変化って本人が感じる以上に身体へ負担がかかっているではないでしょうか。ご相談のご予約者様の中にも,直前に風邪をひいてご相談日を数日後に延期した方もいらっしゃいます。皆さまもお身体には充分気を付けてください。
さて,また久しぶりの投稿になってしまいましたが,今回は「弁護士の選びかた」について個人的な考えをお話ししたいと思います。一弁護士の見解として,参考にしていただけると嬉しいです。
「この分野に強い弁護士を知っていますか?」
と,さまざまな方からご質問を受けます。問題の事件を円満に解決するにはその分野を得意としている弁護士に依頼するのが一番,と思われるからでしょうね。
ですが,「業界の中でもこの分野で有名」とされている弁護士なんて本当に数少ないです。
特許侵害事件などの特殊な分野や刑事事件などの社会貢献的要素の強い分野はともかく,交通事故や離婚など一般的で身近な法律分野で有名な弁護士はほぼいないのではないかと思います。
また,調べればその弁護士が比較的多く事件を取り扱っている分野を知ることはできますが,具体的なやり方を見ているわけではないので,本当にこの分野に強いのか分かるわけではありません。
なので,私は弁護士の選びかたについてお話しするときは
「弁護士の説明が分かりやすくて,自分も話をしやすい人を選ぶ」
ことをお勧めしています。
私は,高校時代に「不安は現状や将来が分からないから生まれる」と教えられたことがあります。実際にご相談者様と接していると,問題が整理できない,解決方法が分からないという悩みが,「これから自分はどうなってしまうのだろうか」という重い不安となって抱え込んでしまっていると感じることが多いです。
それに対して弁護士の説明が分からない,自分から話しにくいという状況では,「自分はこれからどうなってしまうのだろうか」という不安は,結局なくならないでしょう。
弁護士も人間です。それぞれタイプが違いますから,説明が分かりやすい,自分が話しやすいと感じることができる弁護士も,人それぞれだと思います。
まずは現状や将来について理解する。そのために「自分にとって説明が分かりやすくて話しやすいかどうか」を基準の1つにしてみることを,考えてみてはいかがでしょうか。
また,物事を分かりやすく説明するにはそのことをよく知っていないとできませんので,分かりやすい説明をしてくれる弁護士はその分野について一定の知識や経験があると推測することができる点から見ても,お勧めです。